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007/カジノ・ロワイヤルのpasatiempoのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(1967年製作の映画)
3.2
初見。
  007のカジノロワイヤルと思いきや、こちらはタイトルが同じでややこしいですが、完全なスパイコメディです。
 本家の007も最初は結構コメディっぽいところもありますが、はるか上をいってビックリです。

 まず、キャストが豪華すぎて「この作品によく集まったな!」っていうのが正直な感想です。
  ピーター・セラーズ、デヴィッド・ニーヴン、オーソン・ウェルズ、ウディ・アレンなどなど。
 他にも知っている俳優が多数出演して凄いです。
 さらにネットで調べると監督が5人も関わっていて、それはそれでまた凄いというか、どうなんでしょう?こんなに多くの監督がいる作品は初めてです。

  とにかくコメディといっても昔の笑いとドタバタしたコントのようで今観ても笑うことはほとんどありませんでしたが、逆にシュールに見えてしまします。
  美女工作員たちの色仕掛けに情報部員が殺られるので、対抗策として全ての情報部員にジェームズ・ボンド(007)と名乗らせることにさせ、誘惑に耐える発想はくだらなくて苦笑です。
  また、スパイ養成所が登場し、暗号解読の部屋や護身術の部屋が映りますが、そこでの訓練風景もシュールです。

 デボラ・カーはじめ美女がたくさん登場し、 その衣装もカラフルだったり奇抜だったりと魅せてくれます。

 一応、見せ場であるル・シッフル(オーソン・ウェルズ)とバカラ対決。ルールが分からないのでもう少し違って見えたシークエンスかも知れません。

 黒幕は、細菌兵器を開発し、それを散布すれば全女性は美人になり、身長137cm以上の男性は死ぬと言うくだらない個人の劣等感が始りだったというオチで、しょーもないです。
 とにかく頭を柔らかくして観ることをお勧めです。

 オープニングコールの魅せ方はお洒落でメイン曲の音楽も聞いたことあるメロディであるのを知りました。
 

視聴環境:字幕、ノーカット
パンフ:未保有
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