あいす

JAWS/ジョーズのあいすのレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
4.2
演出力と役者さんの演技の賜物だと思いました!!
すごく幼い頃に見た記憶しかなくて、今回改めて『サメ映画の金字塔』なんて呼び声高いこの名作を視聴したわけなんですが、確かに今みると古い!!です!
古いんですけど、退屈ゼロで見られたのはサメに襲われた時の役者さんの演技とか、BGMでの煽り方とか、とにかく演出力&演技力が凄いのかなって。
今でこそサメはCGで演技出来るようになりましたけど、私はこの時代のハリボテ特有の『何考えてるか全く読めない虚無顔』というのが大好きです。
なのでちゃんとビビれました。

クライマックスで1人食われた瞬間は、本当に断末魔とかサメの咀嚼と口から溢れる血がエグくて……。
過剰な血糊ブシャーじゃないだけに生々しさが出てましたね。
中盤サメ出没パニックに関するミスリードも良かったです。

男三人海に出てサメと対決するシーンのBGMがすごく冒険活劇の様相で、「あー!スピルバーグさんはこの頃からこういう壮大な色出てたんだね!!」とちょっとテンション上がりました。

子どもが見る場合、難しい人間ドラマ部分は退屈するでしょうが、惹き付けられたり塩梅よくトラウマになるシーンは沢山あると思います。
実際自分も幼き日に見て好きな映画の方向性が決まったトコあるので。

うん、やっぱり、演技力と演出ってホント、大事なんですね……サメの姿自体がなくても、役者さんのおかげで確実に『いる』んですもの…。
個人的に好きだったのはサメが出現したのに気付いたブロディ署長のバストアップと背景がグーッと離れるカメラワーク。
血の気がサーッと引いてく様子が見てわかりました。凄い。
アニメではよく見る手法だと思うんですけど、何だかすごく印象に残りました。

ながら見でも置いてけぼりならないし、あらゆる意味で丁度いい。
改めて見て、やはりすごく好きだなと感じました(*´ω`*)✨✨
あいす

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