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JAWS/ジョーズのKOのレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
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昔の名作を語るシリーズ。

あまりにも自分の中で圧倒的な作品のため、敢えてレビューしてなかった作品なんですが、書いてみます。

そもそも、JAWS=「顎」って意味ですが、JAWSといえば=「鮫」を現す言葉になった映画。

子どもの頃に、地上波で見てトラウマになった作品。当時、海に囲まれた九州の離島に住んでいた私はしばらく海に泳ぎにいけませんでした。いや、マジで!!!

ピーター・ベンチリー原作のベストセラー小説を、スティーブン・スピルバーグが監督、さらにジョン・ウィリアムズが音楽を担当となると、ヒットしないわけがない、と思っちゃうんですが、とはいえスピルバーグはこの時、若干29歳らしいです、、。

前半はかろうじて人間の生活領域近くでの展開ですが、後半はサメの主戦場、テリトリーである外洋に場面が変わります。人が大いなる自然に立ち向かう図式。そこには情け容赦はいっさいなく、小賢しい人間の知恵や思いは粉砕される。残るのは生きるモノ同士の原始的な戦い。

サメ退治に向かう、背負う背景も信念も異なる三人の男の描き方など、誤解を恐れずに言うと「激突」もそうだけど、貴重な「大人スピルバーグ」作品だと思います。




語り尽くされていますが、敢えてサメ本体を見せない演出、サメの視点を思わせる水の底から見上げるカメラアングル、海岸をパニックにおとし入れる象徴的な背びれ。聴く者に本能的に脅威の接近を感じさせる音楽、など、など。

今では当たり前となっている、このような手法のお手本になった作品なのでは?

でも、これは決して単なるパニック映画やサメを扱ったホラー映画の先駆的作品なだけではないんです。しっかりと人が描かれてます。

スコアは付けられません。!!
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