kaz666

パルプ・フィクションのkaz666のレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.1
どう考えても始まり方がいい。
この作品において個人的に好きな部分は生産性のなさにある。視点が幾分かある、いわゆるグランドホテル方式ではあるが、どの視点においても収束しないし、ある意味短編をくっつけただけなのである。
タランティーノがその'荒らさ'を重視して撮ったのかは今ではわからないが、単純に'下手'である。
掃除人が死体をかたずける、'こだわり'も、ブルース・ウィリスが選択する武器も、ティムロスの所作も、全て生産性がないし、意味もない。
その事象の集合体がこの作品のよさなのである。
意味のない、不明瞭な発言だけで笑ってしまう、深夜2時ぐらいのテンション。
この作品はそれに似ている気がする。
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