しんちゃん

パルプ・フィクションのしんちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

〜映画の魅力を堪能できるバイオレンスファンタジー〜

劇場再映の機会に観ることができて一生の幸せ、と思わせる傑作!
実は監督デビュー作「レゾボアドッグ」を観て衝撃を受けましたが、なぜかそれ以降
観たことがなかったタランティーノ。今回これを観てデビュー作を超える傑作と思いました。
話としては、まさにパルプフィクション(くだらない話し)で、凶悪なギャングに仕える殺し屋を中心に複数のエピソードが絡みます。各エピソードは時間がバラバラにされて描かれ(いわゆるカットバックの一種?)最終的にストーリーが繋がります。
猥雑で残酷、情感や感傷を感じることは皆無な乾いた映像とカメラワークではありますが、なぜか惹きつけられ全く倦むことなくあっという間にエンドロールへ💦
うーむ、まだまだ観たい!
神に目覚めたジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)は、その後どうなる?
ブッチ(ブルース・ウィルス)とファビアンの逃避行は?などなど・・・
そこで思ったのは、これは一種のファンタジーではないかと!
登場人物の人生や運命などどうでも良いのだ。例えれば駅で買った漫画雑誌を終点まで楽しんで捨ててしまう、そんな刹那的な使い捨ての娯楽のような、昼寝をしていて思わず面白い夢を見たような、映画なんてそんなもんさ!と笑うタランティーノの声が聞こえてきたように思いました。
それでいて、ひとつひとつのシーンが計算され尽くされていて、悪魔的な魅力に満ちています。
お気に入りをひとつあげるなら、ジョン・トラボルタとユマ・サーマンが踊る🕺シーン❣️
音楽も最高にクール🆒😎
しんちゃん

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