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パルプ・フィクションのLXのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.0
私は元来、登場人物が多く時系列が飛ぶ映画は苦手なのだが、この映画はとても面白かった。
音楽がノリノリで笑えるシーンが多く、意味のないのになぜか聴き入ってしまう会話劇が魅力的。
勿論有名なダンスシーンもクールだ。
一方でメルヴィルや北野武を思わせる突然の暴力等もあって、スリル満点。
それらの要素のおかげで、多少話がわからなくても単純に楽しめ、娯楽性が高い。

また何より素晴らしいのは脚本。
パルプ(くだらない)なフィクションと謳っておきながら、ある出来事の解釈で明暗別れる二人のコンビ、裏切りと人助け、男女の応酬等と現代風の寓話としても見事堪えのある構成に痺れる。

カンヌ最高賞は伊達でなし。
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