2015.9.22@DVD
ずっと観たかったけど、キッカケがなく放置気味だった映画。先日知人にクリップを強制的にたくさんされて、確かその中にあった作品のひとつ。
フィルマークスで調べてみると、当時いろいろと賞を取ったんだなと、少しびっくり。こんなに評価されていたのかと。あの頃は頻繁にタランティーノという文字を見かけた気がする。最近はあんまり見聞きしないけれど。
映画を観るとき、たいてい冒頭部分でその世界観について行けずに混乱することが多いのだが、こちらも例にもれず少々あたふたとしてしまった。映画を観るときの楽しみがひとつそれなのかもしれない。終盤に近づくにつれて、その世界観に溶け込み、冒頭のモヤモヤが吹っ飛ぶ。自分の映画鑑賞の醍醐味である。
ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、そしてタランティーノなどなど個性で彩られている俳優がたくさん出ているが、やはりサミュエル・L・ジャクソンの重厚感がこの映画をがっしりと包み込んでいる。
それぞれの俳優がフワフワとしつつも、扇の要がキチンと固定しているからこそのパルプフィクションなのだろう。観ていて飽きがこない。もっと言うと、飽きが訪れそうなときにサミュエル・L・ジャクソンという「大砲」がぶち込まれ、その世界観にしっかりとひきこんでくれるのだ。そして、ユマ・サーマンの天使っぷりがこの作品に花をそえている。