Ryan

デイライトのRyanのレビュー・感想・評価

デイライト(1996年製作の映画)
3.9
ポセイドンアドベンチャー



ストーリー
かつて緊急医療班の隊長を務めていた男。現在はタクシー運転手を職についていた彼だったが、あるとき凄惨なトンネル事故の現場に遭遇する。過去の経験に突き動かされ、彼はトンネル内部への進入を決行。中に閉じこめられた生存者たちを救い出すべく、命懸けで奔走する。


主演 シルヴェスター・スタローン
監督 ロブ・コーエン


とんでもない大迫力!!
凄すぎて鳥肌が立ち絶句した。

トンネル事故のシーンは最近観た映画の中でも1番出来が良い。素晴らしすぎて絶対見るべし。

序盤から不穏な空気と共に流れる「Light At the End」の音楽。
いつ来るのかいつ来るのか?その時をソワソワと待っていたら急に始まる展開。想像以上に凄すぎて驚愕。
そこからのスタローンを中心とするキャラクターたちとの試練や葛藤は見もの。

スタローン作品にしてはリアル寄りな作品(間違いなくアクション)
アクションシーンにとにかくこだわり、ストーリーや細かい事はもちろん無視ではあるが、それでも感覚的にとても好きだ。
大抵、善人が生き残り悪人が死ぬ流れだが今作は違う。平等の名の下に、神の名の下に手加減しない。
微妙なパワーバランスゲームもあるがその均衡を破りまくる自然の流れと利益のために見て見ぬ振りをする人間に怒りすら湧く。
それでいてキャラクター全員に感情移入ができ、終盤は涙が出てきた。

スタローンの演技がプロ。
全然わからないが、爆弾の設置や動線の確保その他のありそうな?細かな動きの俊敏さ。
ランボーで培われた能力がここで発揮されるとは。慣れた手つきってこう言うことを言うのか。
普段よりおとなしめなキャラでありながらリーダーシップを保ち続け冷静。そんな彼の心が揺れ動くシーンは平静では見れないものがあった。

スタローンの亡き息子セイジスタローンが囚人役として出演している。お父ちゃんとよく似ているから気づくだろう。
そして、あまりに自然すぎて1人だけ最初から別格のヴィゴモーテンセンも最高であった。

人によってはベスト映画に入れるほどコアな人気のある今作。
実際にトンネルを作って撮影した大迫力の映像は見るものを虜にするだろう。
オススメ。
Ryan

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