こたき

ピンポンのこたきのレビュー・感想・評価

ピンポン(2002年製作の映画)
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ヒーロー見参!
キャスティング
松本大洋の独特で写実的で人間らしさしかない絵柄が功を奏したのかそもそも見た目が全員似てた。特にアクマ、真田が似すぎて漫画からとって出したようである。見た目だけでなく、演技も全俳優素晴らしかった。窪塚洋介のクレイジーさなければペコは完成しえなかっただろうし、印象的なセリフ一つ一つがすっと入ってきた。ペコでしかなかった。

試合風景
一球一球の迫力、キャスト陣の表情が非常に良い。カットがとにかく魅力的で惹き込まれる。実際に打ってるのかと思って調べたところほとんどがCGでできているようだ。私が生まれた年の映画なのにも関わらず表現に一切の古臭さがなく、むしろ新しさを感じてしまった。

漫画について
ペコが総括して最強!というのがこの物語の真髄であるが、キャラクターにはそれぞれの強さがある。
ペコ:難しいことを考えずに卓球が好き、その一心で卓球ができること。
スマイル:自分の信じ憧れた者を信じ続ける強さ
チャイナ:挫折から立ち直ろうとすることができる強さ
アクマ:自分の弱さを認め、引くことができた強さ
ドラゴン:弱さを一切見せず、自分のために戦い抜くことができる強さ。
ペコは全ての強さを、意識することなく持ち合わせ、最後飛ぶことができたというのが示唆されたラストが良かった。現実でも才能を持つ人の怖さには本当に思い知らされる。
語りきれない映画ですがこれくらいにしておきます!本当に大好きな漫画なので上手に実写映画化してくださって感謝しかないですね、、、。
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