ピンポンの作品情報・感想・評価

「ピンポン」に投稿された感想・評価

原作:松本大洋
脚本:宮藤官九郎
監督:曽利文彦

ヒーロー=憧れ? 努力=嫉妬? 勝利=孤独?

ピンチの時にヒーローは現れる。
だけどヒーローがピンチの時、誰が助けてくれるのだろう?

松本大洋の作品には、誰かにとっての"憧れ"の人物が登場します。

常人では上がれない高み。更に高みにいる者たちが憧れや恐れを抱く人物がいます。常人では感じることのできない高みをも凌ぐ高みは、必ずしも求める者が手にする訳ではありません。

人は高みを目指し、勝ちにこだわります。一勝を手にするために、たゆまない努力をします。しかし、天から与えられた才能の前では手も足も出ず、嫉妬にもならない敗北を味わいながら、努力の虚しさを知るのです。

幼い頃から卓球が好きでたまらないペコは、高校の卓球部に入部するものの、上手く卓球と向き合えない自分がいます。それはインターハイ2回戦で負けてしまったから。卓球が楽しめないから?
ペコは自分が卓球をする理由、一勝への思い、全てが分からなくなり、自ら卓球を遠ざけてしまいます。

卓球の才能を持て余す、ペコの幼馴染のスマイル。誰もが認める才能の持ち主なのに、彼が本気を出すことはありません。そこにペコがいないから、そこにヒーローがいないから…

高校卓球界の絶対的王者、海王学園主将、風間竜一通称ドラゴン。彼もまた一勝の重みを知る者です。勝ち続けることの苦しみ、負けることへの恐れ。彼は王者としてのあり方を自覚し、その重圧を糧に、自分を更なる高みに押し上げます。

それぞれの才能が、勝つことの意味、卓球をすることの意味を追求しながら、もがき苦しみます。

その答えが分からぬまま、その答えを求めるまま、若者たちのベクトルは、次の夏のインターハイへと突き進むのです…

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その、ベクトルへのギアの入れ方と加速の仕方がお見事でした。多分、脚本のうまさだと思うのですが、丁寧にキャラクターたちの下地を敷いて、それぞれに"勝つ"ことの意味を持たせ、努力の根拠を作り、最高の状態で勝負に挑ませます(ペコは負傷しましたが)。

人は何に憧れを抱くのか?
人を高みに導く才能とは何なのか?

純粋に、人が勝つことへの憧れを描いた、素晴らしい物語。勝ち上がる事へのこだわりを描く反面、敗者の負けの美学も丁寧に描かれています。

" I Can Fly "

自分を奮い立たせる呪文の言葉。

その美しい屍を土台に、勝者は高みを求め、更に高く飛び上がるのです…

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最初の方は、窪塚洋介さんの独特なキャラの演じ方にヒヤヒヤしましたが、最後はしっかりペコになっていて、今では窪塚洋介さんしかペコは演じられないと思っています。

他にもスマイル役の井浦新(当時、ARATA)さん、ドラゴン役の中村獅童さん、アクマ役の大倉孝二さん、他にも荒川良々さん、夏木マリさん、竹中直人さん等が本当に素晴らしく、見事なキャスティングでした。

やはりこれは、松本大洋作品じゃないと味わえないスポ根青春映画。凡人の僕ですら高みを味わえる、素晴らしい作品だったと思います。
2015/06/28【所持】
原作既読。何度観ても面白い。元・卓球部員としては、色々と思い入れが深い映画。試合のシーンがカッコ良くて胸が高まる。音楽がスーパーカーというのもアドレナリン大放出である。私が「眼鏡男子好き」になったのは、世の眼鏡男子好きの皆様のお仲間よろしく、本作のスマイル(ARATA)を見てから。でも、結局は全員愛すべきキャラクター。窪塚洋介はこの作品が一番好きだな。セリフもいちいちカッコイイ。
窪塚洋介に似てると言われ、鑑賞。
気軽に観たがとても面白くて、似てると言ってくれた人に感謝。
スピード感があっておもしろかった
きのこ

きのこの感想・評価

4.6
ピンポンという映画について綴る。


「この星の一等賞になりたいの卓球で俺は、そんだけ!」

卓球で一番になりたいと夢見る少年の挫折と成長を描いた物語。

主人公<ペコ>は自分には才能があると信じ、努力なんて才能のない奴がするものだと考えていた。
しかし、かつて一緒に卓球をしていた幼馴染<アクマ>と大会で戦うことになり自分の実力を知る。
かつては勝つことが当然だったのに、ペコはアクマに歯が立たなかった。
それどころかペコに憧れて卓球を始めた筈の幼馴染<スマイル>も卓球の才能を開花させてゆく、、、


漫画を実写化した映画の中では個人的に最高傑作だと思っている本作はかなり熱い。

夏といえばピンポンと思えるほどの爽やかさと熱さがある。

主人公ペコを演じる窪塚洋介は、まるで原作から飛び出して来たかのようなペコを観せてくれる。

何度も観たくなる作品だ。
a

aの感想・評価

3.9
キャスト全員なんの違和感もなくはまってて笑ったおもしろい。ぺこかわいい
yuji

yujiの感想・評価

3.7
キャラ設定や映像の展開が面白い笑える!
主人公の基本ポジティブからの落ち込み方が激しい。そこも笑える。
窪塚洋介と井浦新とても若い。
ヒーローの存在って大切。
卓球したいなあ。
遥

遥の感想・評価

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最終試合は何回観てもアツいし、はちゃめちゃなペコも寡黙なスマイルの鼻歌も最高の最高
何度も見てるけど、その度にワクワクする。主演二人の演技と脚本、音楽のクオリティがエグい。
Yuji

Yujiの感想・評価

4.5
映画のスピード感 0.9
感動 おもしろさ 0.8
意外性 ストーリー性 0.9
映像や音楽の美しさ 1.0
初めてみた衝撃とその後心に残るかどうか 0.9

常に面白いが、最終試合の盛り上がり方がえぐいくらい熱い。
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