ミチ

チェイサーのミチのレビュー・感想・評価

チェイサー(2008年製作の映画)
4.4
まず冒頭のキムユンソクからのオープニングタイトル&音楽でグッと掴まれた。良作の予感がひしひし。

浴室のシーンはホラー映画よりもホラーで怖かった。そこからの展開は暴力的ながらもどこかおかしみも感じたり。ただのサイコパス(ただの、って何)ではなく色々屈折した過去がありそうな犯人描写もよいし、元刑事のデリヘル元締めってのも無茶苦茶で面白い。

物語の展開には本当に絶望したけど、闇の中に一縷の光が差すような終わり方はとても好み。思わず泣いてしまったエンディング。

しかし韓国の映画やドラマはいつだって警察も検察もしょうもないのは何故…そこが一番の主題だろうけど、あまりの無能っぷりにずっとイライラしっぱなしだったので少しマイナス。

キャスティングも良かった。若い頃のハジョンウ見たさにチョイスしたけど、キムユンソクの色気にやられてしまった。めちゃくちゃかっこいい。哀しき獣との関係性の真逆さにキュンとする。あの無敵のミョン社長にもこんな頃があったんだ…と妄想。
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