ピクシー

チェイサーのピクシーのレビュー・感想・評価

チェイサー(2008年製作の映画)
5.0
個人的に韓国映画でベスト3には入る大傑作だった。

今回が3度目の鑑賞ながら、何回見ても飽きない。一緒に見ていた友人も食い入るように見ていたので、うれしい限りだった。

主人公デリヘル店長を演じた、キム・ユンソクはきっとこの映画でデリヘル店長をやるために生まれてきたのではないか!?という感じの超はまり役。女を商売の道具にしか考えない、最低クズの『ゴミ』店長が、事件に巻き込まれたデリヘル嬢の娘との交流などから、元々持っていた人間らしさや正義感をとり戻していき、次第に頼りになるカッコイイ兄貴分に見えてくる。

犯人役のハ・ジョンウのイッちゃってる感もたまらない。猟奇的殺人犯ならではの何を考えてるのか分からない雰囲気が、演技というよりか、実際に本人が演じているのではないか?と思ってしまうほど猟奇的殺人犯の魂が憑依しているような演技に脱帽。

この2人の演技合戦+1度食いついたら離さないストーリー展開、実際に本作公開後地価が下がってしまったという、アジアならではの密集した狭い住宅地の恐怖感(ここらへんは日本の住宅地にも似ているので余計にリアルで恐怖感が増した)警察の無能っぷりも怖い!
などなど文句をつけるところがない!

初めてセブンを見た時以来の衝撃に、エンドロールが終わるまで開いた口が塞がらない。ぽかーーん
ピクシー

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