キミシマユウキ

パリの恋人のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

パリの恋人(1957年製作の映画)
3.5
本屋で働くジョーは突然モデルの撮影のために現れたカメラマンと編集の人々に仕事場を荒らされ立腹していた所に新たなオファーが来て……

『ローマの休日』『ティファニーで朝食を』の
!!オードリーヘップバーン!!
主演のミュージカルラブコメ。
彼女の主演作を少しずつ消化していくために鑑賞。

登場人物全員ワガママ。(アウトレイジ風)

あくまでラブコメなので細かいことは気にする必要ないのだが、メインキャラクター達全員自己中心的に動きすぎてないだろうか?
勝手に本屋をロケ地にして撮影し始めたり、
その本屋の店員を断りもなくモデルとして起用したり、
店員も店員でパリに行きたいがためにオファーを受けたら仕事1日放ったり……
お前らやりたい放題か!!!
それ以外の部分では楽しくてオシャレなミュージカルという感じで良かったと思う。

主演のオードリーはインテリ美女!
オシャレなんて興味無いわ!私は本の虫!
で感じの珍しいキャラだったのだが個人的にはそんなにハマらなかった。
天真爛漫なオードリーの方が可愛いよ。
彼女の相手役にはフレッドアステア。
ミュージカルで名を馳せた大物俳優らしいが、オードリーの相手には老けすぎじゃないだろうか……(笑)
ただ歌と踊りは熟練の技を見れた気分。
他にもミュージカル女優オバサンなどが脇を固めていた(雑)

いつものオードリー目当てで見ると若干期待外れだが彼女の肉声での歌を聴けるのは今作くらいなのでそのレア度を考えると鑑賞するべき……かも?

ミュージカル好き、熟練おっさんの踊りと歌を観たい方、そしてオードリーの珍しい生の歌声を聴きたい方にはオススメの作品。