ポンコツ娘萌え萌え同盟

美女桜 黎明篇のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

美女桜 黎明篇(1940年製作の映画)
3.0
ドグラ・マグラ以外にチャカポコチャカポコ言う作品あったんだ。
戦中の時代劇見るの初めて!大体邦画だと見ている作品が30年〜39年、あとは戦後だったので、戦中にこんな娯楽チャンバラ時代劇があったのは知らなかった。本作はチャンバラが始まれば激しい剣戟が始まりチャンバラは見ごたえのある素晴らしい出来だった。

ただ物語はいまいち乗れなかった。大風組との戦いを描いた作品で、言っちゃえば王道、可もなく不可もなしといった感じの出来栄えだった。
ただその中で黎明編の物語で大きな歪となるおさんと銀治の関係性。一つのCPが実ろうとしたときに実に2つの勢力下にあった二人は起爆剤となる。
だけど本作が『美女桜』とタイトルの名を打っているのがいまいちわからない。
美女桜と言われる花はあるが、それが出てくるわけではないし、タイトルもあって桜の場面や、舞台の桜の紙吹雪はあれど本作に美女…?ゆりちゃんくらいじゃないかな…。

まあそれはさておきアクションは楽しめたし(特に終盤の長剣二刀流に見惚れた)、終盤の実質相手の本拠地にカチコミするところの展開はテンション上がった。ただそれ以外はどうもあと一つ何かが足りない作品だった。