シェイクスピアの『マクベス』が原案みたいだけどよくよく考えたらマクベスをあまり知らなんだ。こういうストーリーなのか。
鷲津は戦には長けてるが下剋上をして天下を取るほどの肝っ玉は無いのに、物の怪の婆と嫁の言いなりになるがまま主君と友である三木を殺したした挙句、結局家臣にも見放され殺されるという、ものの見事な因果応報。一見猛々しいけど小心者な鷲津を三船が上手い匙加減で演じている。大量の弓矢で射られるシーンは有名だが、あれを放っているのが大学のOBたちというのは何というか巡り合わせ。特集か何かで鷲津の首に矢が貫通するシーンを昔見た時はどう撮ったんだろうとビックリした。フィルム撮影ならではの技巧は今でも輝きを放っている。
