NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。
William Shakespeareの『Macbeth』を日本の戦国時代に置き換えたという作品。原作も読みたくなった。
不気味な老女(浪花千栄子)の言葉を真に受け、翻弄される鷲津武時(三船敏郎)の愚かさときたら! 予言も浅茅(山田五十鈴)の謀叛教唆も聞き流し、三木義明(千秋実)と共に主君への忠義に尽くしていたら或いは……とも思ったが、それはそれで大きな不幸に見舞われそう。
能の様式美も取り入れたとあって、特に屋内の場面の構図が舞台劇を観ているかのよう。武時と浅茅が並ぶ場面の凄みがたまらなかった。実際に射て撮影したという矢の雨のクライマックス、現代ではなかなかできないだろうなあ。