人間の禍々しい奥深き底のな
い業を巡る黒澤明のダークフ
ァンタジー。
または、戦国時代のアウトレ
イジ。
その生々しい業を現すように、
荒れ狂う異様な天気、
物の怪などの幻想的映像・音。
物の怪の予言や、欲に取り憑か
れた山田五十鈴が演じる鷲津武
時の嫁である、浅茅に振り回さ
れて正気を失い、右往左往する
三船の心理描写が印象的。
千秋実肯んじる三木義明との仲
も信用できなくなくなる。
そして、浅茅はついに発狂する。
山田五十鈴の怪演は忘れられな
くなる強烈なインパクト!
ラストの矢の嵐が降り注ぐ、有
名なシーンは今尚衝撃的で、人
間の不変の欲は、今も昔も変わ
らぬ、愚かさがよく現れている。
天下がひっくり返るラストのど
んでん返しも、通常では考えが
及ばない見事な発想!
日本映画の三大巨匠!!!
最低限みておくべき10作品はこれ!(1930年代〜1960年代の日本映画も紹介)
https://narcos.hatenablog.com/entry/japanese-movie-ranking