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蜘蛛巣城のDのレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
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人間の禍々しい奥深き底のな
い業を巡る黒澤明のダークフ
ァンタジー。

または、戦国時代のアウトレ
イジ。

その生々しい業を現すように、
荒れ狂う異様な天気、

物の怪などの幻想的映像・音。

物の怪の予言や、欲に取り憑か
れた山田五十鈴が演じる鷲津武
時の嫁である、浅茅に振り回さ
れて正気を失い、右往左往する
三船の心理描写が印象的。

千秋実肯んじる三木義明との仲
も信用できなくなくなる。

そして、浅茅はついに発狂する。
山田五十鈴の怪演は忘れられな
くなる強烈なインパクト!

ラストの矢の嵐が降り注ぐ、有
名なシーンは今尚衝撃的で、人
間の不変の欲は、今も昔も変わ
らぬ、愚かさがよく現れている。

天下がひっくり返るラストのど
んでん返しも、通常では考えが
及ばない見事な発想!

日本映画の三大巨匠!!!
最低限みておくべき10作品はこれ!(1930年代〜1960年代の日本映画も紹介)

https://narcos.hatenablog.com/entry/japanese-movie-ranking
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