Ryo

蜘蛛巣城のRyoのレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
3.7
初めのモノノケ爺さんのびっくりするくらいの長回しが本当に不気味で怖い。
黒澤映画は意味のある間が笑っちゃうくらいおもしろい。
今作はとにかく脚本が良くできている奥さんの手洗い伏線、突然の話の展開。
三船敏郎の目ヂカラ、顔芸、表情が力強い。黒澤映画は煙と風使いすぎ、西部劇見過ぎや。ええねんけど別に。
山田五十鈴の不気味な奥さん役もかなりの名演技。不敵な笑い声。奥の部屋の暗闇に消えていき、暗闇から突然姿を表すシーンが本当にトラウマ級に怖い。しょうもないホラー映画の何倍も怖い。
本当にカラーで見てみたい。時代背景的に白黒映画なのは仕方ないことやけど、流石に、長く感じる。カラーで戦国モノならもっともっとこの映画はポテンシャルを秘めている。
三船敏郎の顔芸映画。
Ryo

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