Tam21old

ターミナルのTam21oldのネタバレレビュー・内容・結末

ターミナル(2004年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

人を惹きつけるビクターの人間性は私の胸と目頭を熱くさせた。

この作品は題名の通り小さなターミナルが舞台だ。
ただ、その中にも多くの仕事があり、それに比例して十人十色、千差万別多くの人がいる。
しかし彼は老若男女問わず人を惹きつけた。
人を思い、助け、支え、時にはありがた迷惑な彼だからこそ人を惹きつけたのだろう。
そんな彼を作り上げたのは、彼がニューヨークに訪れた理由でもある父。

その思いを継ぎ、果たすためなら時間も苦労も何もかも厭わない。
だが彼は辛い顔を一切せず、何もかもを楽しむ。
そんな姿に人々は惹かれていくのだ。

この作品が名作だと謳われる意味はそこにあった。

人や夢、そして見えない何かを待つ人々で溢れかえるターミナルだからこそ、彼はより輝いていた。
ターミナルには感情が溢れていた。
それ以上でも無く以下でもない。
ただそれが心地いいものだったのだ。