ヤスマサ

ジャッジ・ドレッドのヤスマサのレビュー・感想・評価

ジャッジ・ドレッド(1995年製作の映画)
2.2
イギリスの人気コミックの実写化。
近未来の人口過密都市を舞台に、秩序維持を担う唯一の部隊「ジャッジ」で頂点に立つ男ドレッド(シルヴェスター・スタローン)が活躍するSFアクション。
ドレッドは、権力の掌握を目論むグリフィン副長官(ユルゲン・プロホノフ)の罠や、自分の誕生の秘密に翻弄されながらも、街の治安を取り戻すべく、宿敵リコ(アーマンド・アサンテ)に立ち向かう。

原作ありきなので仕方ないかも知れないが、ツッコミどころ満載の映画。
鍵となるヤヌス・プロジェクトに関わってくる事件が盛り沢山で、話しに厚みが感じられない。
劇中でも触れているが、犯罪が急増しているからといって、ジャッジ・システムには問題があり過ぎる。
ジャッジの権限が強すぎて、少し考えれば冤罪や汚職が生まれやすく、時代に逆行したシステムだ。
ジャッジには裁判権が与えられているのも、不公平感が強く、余計に犯罪を助長させるだろう。
最後の見せ場であろうリコとの戦いも、どこか中途半端。
映像的には、近未来都市の景観はありきたりで新鮮味に欠ける。
ジャッジのコスチュームデザインをヴェルサーチが手掛けたらしいが、良し悪しは別として、見所はそのくらいかも。
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