送られてきたスナッフフィルムの撮影現場を訪れた女性レポーターが惨劇にあう和製スプラッター。
まずはじまりにナイフが眼球に刺さり上瞼をそのまま切り裂いて上がっていくショッキングなスナッフフィルムの映像。ビデオ画質のおかげかおどろおどろしさがより際立ってキてる。
物語上の中心地、殺人現場についてからも突然の串刺し、首吊り、トリガートラップなどウィットに富んだ殺しがテンポよく襲ってくる。その上ちゃんとアメリカの80年代スラッシャーに倣ってか、おっぱいが見られる濡れ場も用意してある周到ぶりでホラー心の充足感は得られる。
ただそれだけに終わらず、後半はヒデキという存在がマザーコンプレックス、二重人格、マタニティーなど様々なホラー要素を孕みながら大暴れ。一筋縄では終わらないこの感じが好きだ。
島田紳助の存在や病室内で患者が煙草をふかす様、この時代にはまだ生まれてもいない自分が見ても頭の中にノスタルジィが芽生える不思議。
