2023年255本目
「あなたに殺されて、わたし暮らしたいの、それで幸せ。」
登場人物だれもが、ひととひととの間にあるもの、友情、愛情、あるいは身勝手な欲望にきみは永遠だよと嘯かれてしまって、そこでしか呼吸をしたがらない。そこに酸素はないよとだれもがだれかに囁いてほしかった。そうして傷つくことも傷つけることもしたくなかった臆病で永遠みたいなきみは簡単に死んでしまった。きみはそうして、光になって、まっすぐに、ただ走った。きみだけが永遠になれた。
安心してよ、きみは本当はだれも愛していなかったから。