ラ・ピラートの作品情報・感想・評価

「ラ・ピラート」に投稿された感想・評価

早朝、意識が朦朧としてるときに観た。登場人物5人が自分たちのやりたいようにやってるのが良い。夫がホテルに割り込んでくるところだけ無駄に印象に残ってる。
HappyMeal

HappyMealの感想・評価

4.7
人間同士の愛憎に勝ち負けを設定して闘わせる、5人総当たりのグループリーグ

女女男の三角関係に子供と探偵をぶち込むのが天才的だし、正直あと30分長くても良いくらい、最高に面白かった
夫を持つアルマは、元恋人のキャロルと一緒に逃走する。ジェーン・バーキン主演。情感たっぷりにそれぞれの恋愛事情が描かれる。
半兵衛

半兵衛の感想・評価

4.0
一つの関係から、三角関係へ、そして色々な人物が絡まり複雑な五角関係に。かつて谷崎潤一郎の『卍』を三角から四角関係へ移行する多角作品と語った評論家がいたが、この作品もそうだと言える。主人公(ジェーン・バーキン)と愛する女性のレズピアン関係や、最後に「死」を突きつけられたりするところもどことなく『卍』を思わせる。

でもこの映画で一番ヤバイのは主人公でもなく、五角関係の中にいる少女。彼女は別に他の四人とも性的な関係に結ばれていないが、大人の女性のように四人へ介入し、時には哀しみに暮れる彼らを抱き締めたりする。子供なのに凄まじい色気と艶やかさを誰よりも放つ彼女の存在感には圧倒される。

フランス映画らしい芳醇な映像が、一層文学感を醸し出す。愛するのに愛されない、大人の報われない恋愛映画。
1MD

1MDの感想・評価

3.0
3人の恋愛劇というある種の映画の王道を5人に拡張したらどうなるだろう?みたいなノリなのかな。やたら5という数字が強調されている。3+2では元のままだから4+1にするんだけど、そうなると話はさらに厄介にならざるを得ない…。日本映画で言うと吉田喜重の『秋津温泉』のような感じがあると思う。画面と話がキマってる上に、本作では役者がほとんどヒステリーのような状態だから作品の体温は秋津〜よりも高い。確かに凄いし面白いと思う所もあるが、全体的には苦手。
lag

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4.3
誰も愛さない。誰も私を分かってくれない。同じように愛した。自分を含めて人間が理解できない。そういうところが好き。それでも好き。私が叶えられる貴方の望み。誰かが決めた仕組みも常識も関係ない。魂の救いなんて要らない。抱き寄せて。奪い去る。

中性的な容姿のアルマ。全てを受け入れるアルマの元恋人のキャロル。言葉遣いの荒いイギリス人のアルマの夫。アルマを慕う気の強い少女。外野で楽しむも段々当事者になっていく中年の男。

突然夜から。ホテルの一室と廊下。逃げて追って。車を走らせる朝。霧深き海。フランス語と英語。夫婦と兄妹。生存競争。これしかない。
犬

犬の感想・評価

3.0
ナイフ

ある1人の女をめぐる4人の男女の情念の世界を描くラブロマンス



複雑な関係

ベッドシーン
描写は良かったです
LGBTQIA+のキツい愛憎劇の内容と知らなかった、なんとなくでは済まされない話だとは思ったが。

解説情報をちゃんと見ておけばよかった、俗物なおっさんには理解不能の領域(スキップ含め5分ぐらいでドロップ)
Nacht

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5.0
ある晩、キャロルはアルマの家の前に
車を止めている。
かつての恋人で今は人妻になったアルマを
奪うためにー。

この監督の得意とする室内劇のうちの一つ。
派手なアクションは少ないものの、
脚本に緊張感があって空気の作り方も上手い。
四人の男女がこの「アルマ」という女性を
奪い合う、というとどんだけ狭い世界やねん、
と思いかねないのだけれどこの映画の中の
ジェーン・バーキン(アルマ役)は
本当に中性的に美しく、説得力がある。

劇中は終始悲壮感と息苦しさが伴い、
ラストもこれしか無い、
という終わり方で非常に構築的な映画だった。
SH

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3.8
この映画は主人公アルマの自宅から宿泊先のホテルに、そしてまた別の宿泊先に、最後は船に、と場面がどんどん移動していく。

その一連の移動の中で5人の人間がくっついたり離れたりを繰り返している様子が印象的。みんな「一人にしてくれ!」みたいなことを言うんだけど離れられない。「もうこんなことは辞めにしたい」という気持ちと「でも離れられない」という悲痛な叫びにも似た感情が理屈抜きで表現されているよう。

印象的だったのがオールバックの少女。この子には名前があてられていないしどこから来たのか、誰なのかもわからない。でもこの子がみんなを移動させてるように見える。
もはや行き詰っている(潜在的に死を希求しているような)アルマを少女が死地に導いてる...?という解釈は大袈裟だろうか。
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