ハンポコナヨツナ

ザ・セルのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

ザ・セル(2000年製作の映画)
3.5
ターセム(シン)監督作品。
棚で見かけて久しぶりに観たくなり借りてきました。

主演にジェニファー・ロペス。
患者の脳内の精神世界に潜り込み治療を試みるという先進施設で働く主人公が、FBIの要請でシリアルキラーの脳内へと潜入し、誘拐された被害者の居場所を聞き出すというストーリー。
この映画は当時やたら流行っていたシリアルキラーに関する映画群の中で、ひねりを入れたSF的なプロットもユニークで面白いんですが、ターセム監督による脳内世界の描写がとにかく素晴らしい作品で、故・石岡瑛子さんがデザインを担当した衣装も見所の1つとなっております。
自分は公開時に劇場で鑑賞したのですが、初見の時は巨匠ホドロフスキーの作品にも引けを取らないインパクトでしたね。
演技面ではジェニファー・ロペスがちょっと物足りないですが、助演陣を結構なビッグネームの俳優たちが脇を固めており、演技の面ではロペス以外は隙のない作品となっております。


※ひとつだけ文句があるんですよ。
それは劇場パンフレット内の解説文で、粗筋や見所の描写、そしてラストシーンまでをほぼ全て書いてしまったライターの文章を使ってしまっていたという事です(誰だったかは忘れましたが)
自分は事前に読まなかったのですが、一緒に行った友達は上映前に読んでしまって楽しさ半減だったと語っておりました(笑)