出来がいい映画かと言われるとそういうわけではないのだが、とても好きな作品だし、このご時世だからこそ見て欲しい
他惑星との星間戦争の最中、敵機とのドッグファイト中に未開拓の惑星に不時着した主人公。そこにはトカゲに近いフォルムの敵も墜落していた。初めこそお互いに殺し合おうとしていたが、あまりに過酷なその星の環境の中、生きるために二人は手を取り合っていく
共生・共存・融和を真っ向から謳うこの作品が、こんな世の中だからこそ胸にドスンと来る。言語も文化も生態も違うが、そこにも絆は生まれるし、協力できる。お互いがお互いの種族の先生であり、生徒であるという関係性はとても素敵だ
こういう状況だとディストピアSFがメインストリームになるのはさもありなんだが、それらと同等かより以上にこういうSFも必要なはずだ
相手の文化の教典に書かれていることが地球のそれとよく似ているのを確認して「真実に違いはない」という台詞は忘れない
映画は見る時で感じ方は変わるものなので、今は高すぎるくらいにスコアをつけておく。それだけの価値はあるとも思う。