辺境の惑星に男が二人きり。その片方は（人間目線では）醜悪な異星人でおっさんで両性具有でしかも妊娠するというのがニッチかつ濃厚すぎ。そんな設定にも関わらずセクシャルさを全く匂わせない、王道で手堅いSF異文化友情譚として纏め上げたペーターゼンの実直さが泣ける。今撮られたとしたら、嫌でもLGBTを意識した（下手すりゃBLみたいな）作品になってしまいそう。
85年製作にしてはデザインが古臭い戦闘機や宇宙ステーションが明るい宇宙空間を飛び交う姿がレトロフューチャーな味わいで、それがSW以降の特撮で描かれているのが何気に希少だし感激。惑星セットの安っぽさも嫌いじゃなかった。
