主人公がすごく好き。
非常に胸に残るキャラクターでした。
ベトナム戦争へ備えた訓練兵の話。
殉職率の高いベトナムへ向かう予定の兵士達、当然雰囲気は和やかなものではありません。
そんな中、主人公の新兵ボズは戦争なんて馬鹿らしいとヘラヘラ上官を煽り、軍規を駆使して除隊希望者の手助けをします。
ボズは心優しく、兵士を除隊させるのも親切心からです。
例えイヤな奴でも傷ついた兵士は気遣い自分に出来ることを精一杯尽くします。
頼れるカリスマ性を持ちながらも気取らず友好的な雰囲気で近寄りたくなるのがボズの魅力だと思います。
ですが当然ボズも1人の人間で、戦争が怖い気持ちもあります。
後半からは彼がどう動くのか予想が出来ず成り行きを息をのみながら観ていました。
優秀な技能と知識、優しい性格、臆病な心とボズを知っていく内にポロポロと出てくるアンバランスな人間らしさが真情溢れていました。
除隊し軍を去る兵士の綺麗な制服と笑顔の輝かしさでこの映画がいかに反戦を訴えているか窺えます。