すぺ

ウォーリーのすぺのレビュー・感想・評価

ウォーリー(2008年製作の映画)
4.0
枯れた技術で汎用部品の組み合わせで作られた安上がりなゴミ処理ロボのウォーリー(しかもmacOS)と、未来の技術で専用設計された高価な探査ロボのイヴ。そういやピクサーってジョブズが立ち上げたもんな。対局だけど、ウォーリーの設計とイブの外観を組み合わせるとアップル製品になるっていうのが面白い設定だ。

最初はオタクくんと世間知らずのお嬢様のよくあるラブコメとして面白いんだけど、途中から結構考えさせられる。

近くにいるのにお互いを知らない太った未来人。このコロナで、会社に行っても会議はウェブで、隣にいるのに画面と向き合い、外出自粛の運動不足で太っている状況がまんまこの映画でも描かれてた。それでも、何度でも立ち上がれる人間の素晴らしさよ。

スタッフロールが良かった。リビルドする未来の絵をエジプトの壁画、スーラの点描画、ゴッホの油絵のタッチなどでアナログ表現して、すでに過去となったこの物語自体を8ビット、16ビットといったデジタル表現するのが面白い。

ただ、地球のGがいるシーンは直視できませんわ。
すぺ

すぺ