ぼるびっと

テイク・シェルターのぼるびっとのレビュー・感想・評価

テイク・シェルター(2011年製作の映画)
3.1
家族と幸せにくらしていた主人公は、ある日を境に急に悪夢に悩まされ、嵐が来る、シェルターを作らなければ、と思い詰めるようになり…


結局主人公は母のように発症してしまったのか、本当に予知していたのか、ラストのシーンの解釈に判断がつきかねる映画です。どっちなんだろう…


夫の主張自体は信じられないけれど、それでも日に日に衰弱し、苦しむ彼を愛しているから見捨てられない奥さんの懐の広さに感動しましたし、母のようになってしまったのかも、と疑いつつも、母のようには家族を置き去りにしないと誓った手前、シェルターを作らずにはいられない、苦悩しきった主人公を、静かな狂気の雰囲気いっぱいに演じたマイケル・シャノンが素晴らしい!
どうしようもない突っ走りかたをする彼を、何だか無性に助けたくなるんですよね…
アメリカって、常に何かやってきて襲われる!何かしなくちゃ!って強迫観念があるから、こういう映画を作るのでしょうかね。