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ある結婚の風景のpのレビュー・感想・評価

ある結婚の風景(1974年製作の映画)
3.0
結婚して何の問題もなく過ごしてきたつもりだったが、それはお互いが自分が思っていることや心の中でもやもやしていることを話さずにきただけのことであった。お互いが本音をぶつけ出したとき、夫婦は愕然とする。あんなに分かり合えていると思っていたはずなのに…と。
「結婚」をテーマにこの映画は延々と夫婦の会話のやりとりが続く。この夫婦は、結婚することで相手のことをわかったつもりになっていた。何の問題もない夫婦を演じることで周りからは模範夫婦のように受け取られるが、お互いの夫婦の心の内は、全くお互いに理解されていなかった。結婚したからそれで幸せになるのかはお互いの努力と協力、理解、対話、さまざまな要素が必要である。たとえ、結婚という形をとらなくても誰かと一緒に関係を築いていくというのはとても大変なことである。この作品を見て、この映画の夫婦のように結婚してもお互いを理解できてない夫婦はたくさんいるのだろうし、結婚して子供が生まれたからそのために一緒にいるしかないという夫婦もいるだろう。「結婚」=「幸せ」のように世の中では捉えられている面もあるが、果たして本当にそうなのか、ということを考えさせてくれる作品。結婚したから必ず幸せになるとは限らない。自分が相手のことをどれだけ思いやれるか、また、二人で生活することが楽しいと思えるかが重要だと思う。

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