ある結婚の風景の作品情報・感想・評価

ある結婚の風景1974年製作の映画)

SCENER UR ETT AKTENSKAP

上映日:1981年03月07日

製作国:

上映時間:293分

ジャンル:

3.9

「ある結婚の風景」に投稿された感想・評価

犬

犬の感想・評価

3.6


ある一組の夫婦の結婚と離婚を通じ人間の真の結びつき、コミュニケーションとは何かを描く人間ドラマ

スウェーデン国営放送のもとで各50分6エピソード全5時間のTVシリーズとして企画・製作されたもの

結婚というもの

良かったり悪かったり
いろんなことがある

男と女

会話劇
見応えはあります
【5時間バージョン】
以前(2002年7月)、2時間48分バージョンを観たが、今度は5時間バージョンを鑑賞。
このバージョンは、テレビドラマ(50分番組)×6話をそのまま収録したもの。

全編を通じて、夫ユーハン(エルランド・ヨセフソン)と妻マリアン(リヴ・ウルマン)の二人ばかりが映る会話劇&(ほとんど)室内劇である。
時々、ビビ・アンデショーンや『ファニーとアレクサンデル』の司教役の俳優などがチラチラと出て来たりする。 夫婦の語らいを通じて「夫婦とは?」を描いており、素晴らしい作品であった。

◆第一部「無邪気さとパニック」…インタビューを受ける夫婦、ペーテル夫妻の夫婦喧嘩
◆第二部「じゅうたんの下を掃除する方法」…妊娠したマリアンだが堕胎など相談して…
◆第三部「ポーラ」…夫「好きな女(学生)が居る」、「明日パリへ発つ」、「4年前から別居考えていた」
◆第四部「涙の谷」…夫「クリーブランドの大学に客員として行く」、「ポーラとは行かない、もう離れたいんだ」という身勝手さ、だが妻にも愛人ができていた
◆第五部「無知な者たち」…夫の職場に離婚手続きで妻が来る、夫の妻への暴力など
◆第六部「夜中のサマーハウスで」…この物語を通じて珍しく屋外風景(ドライブ)などあって物語は終結へ向かう …

しかし、この映画、会話が多いので字幕を読むのが大変、長時間なので根気も必要である(笑)

それでも、非常に面白い作品であった。


【2時間42分バージョン】
『ある結婚の風景<完全版>』(5時間バージョン)を観て、この劇場公開バージョン(初見2002年)を再び観たくなり、廃盤DVD(2枚組)を購入、2時間42分バージョンを久しぶりに、またまた観てしまった(笑)

全編を通じて、夫ユーハン(エルランド・ヨセフソン)と妻マリアン(リヴ・ウルマン)のほとんど二人が映る会話劇&(何箇所か屋外シーンあるものの)ほとんどが室内劇。

5時間バージョンと比べると、2時間42分バージョンは、かなりの削除場面があるが、これは当然。
こちらの劇場初公開版でも、割と物語はわかる作りになっているのは、さすが!
あ

あの感想・評価

3.7
胸がぎゅーとなる映画だった。
お金と愛問題は永遠の人生の課題だなあ
kiko

kikoの感想・評価

3.7
DISC2枚組で約5時間!!の大作!レンタル後に気付いてグエッーーーーと。が、面白かった。1974年の作品です。とある夫婦ヨーハンとマリアンをベースに、結婚とは。男女の考え方の違い。他、もろもろ夫婦間のあれこれに突っ込んでます。50分×6話で構成され長い作品ですがたいして気にならず観れるのは脚本が良いのでしょう。ゴールデングローブ賞にニューヨーク映画批評家協会賞の脚本賞も受賞はわかります。夫婦の数だけあるそれぞれのストーリー。子供をかすがい扱いに全くせず、当人だけの世界。綺麗にまとめず、辛辣にリアルを追求してるとこに好感が持てます。近づきすぎたら見えない。離れたらよくみえるってのはあるかもなー。少々笑えるのが1部ずつ終る毎に「ファーロ島の風景と共に出演者とスタッフを」と、これまた長ーーい各スタッフの紹介が入るのがご愛嬌。ラストはちょっと拍子抜け。これ、まだ続きがあるでしょーと思いますが、ま、いっか。5時間で充分お腹いっぱいです。
ゆうか

ゆうかの感想・評価

4.0
イングマールベルイマン監督作。ある夫婦の平凡な結婚、破滅、再会を描く。結婚している時よりも、離婚した最後の方がお互いに理解しあっていたように見える。
本当の理解は紆余曲折を経なければ、得られなかったのでしょうか。結婚という形式が、お互いの本当の姿を隠してしまうのかな?ケースバイケースだと思うけど、この2人にとってはそうだったのかもしれない。
公開当時、本国のスウェーデンでは、離婚率が上昇したというのも納得。とてもリアルな夫婦の話。
ただし、「結婚、夫婦とは」だけでなく、彼ら2人の会話を通して、「人生とは」についても言及されているので、人にとっては、伴侶の大切さを実感する機会になるのではないかな。
なんだかんだあった後のヨハンの「今になってわかるけど、家族が支えだったんだ。平凡な家族が。」という言葉にグッときた。
人生は一人だと長すぎるから、良き伴侶を見つけ、大切にするのは、人生を乗り切っていくための手段の1つなんだと思う。
オリジナル版ってやつを購入したんだけど他に何版があるんだろう?
元々はテレビドラマだったのを映画にしたらしい本作。ひたすら会話が続くので単調といえばそうだし劇的だったり突出した映像美があるわけでもない。でもやっぱベルイマンはすごかった。
10年連れ添った夫が突然愛人ができたと言って妻と子供を置いて去っていく。信じられないくらい酷い話だけど、そこに憤慨しているうちに劇中では月日が半年一年と過ぎて、夫は妻の元に戻ってきたりやっぱり離れたり離婚したりまた再会したりする。妻は呆然としたり反発したり乗り越えたり再婚したり情にほだされたりする。そこに苦しみや怒りや心の傷は確かにあっても「罪」はないし「罰」もない、外野もほとんどいない。ただ1人の男と1人の女の心が近づいたり離れたりするだけ。こんな不倫映画は初めてだった!私の好きな不倫映画の一つに邦画の「昼顔」があるんだけど、真逆のような作品。「不倫もの」に厳しく非難する外野は、社会的制裁は、罪の意識は、罰の意識は本当にいるんだろうか?狂気はいるのだろうか?と問いかけられているような気がした。そもそもベルイマンは倫理に興味がないと思う。人と人との結びつきも愛情もあまりに儚い、胸が苦しくなるけれど、他人や倫理を気にしなければ私たちはもっと先の世界を知れるのではないか?
夫婦同士の感情とかには思い当たる部分も当たらない部分もあって、将来こんなふうになったらどうしようとか冷静に見れないところも山ほどあって、でもわたしにとってとても刺激的な作品でした。愛の映画です
Sari

Sariの感想・評価

4.0
2019/01/04 Blu-ray

気合いを入れて臨まなければ、途中で断念するだろうハードルの高い作品。
体調を整え、一日1話ペースで無理なく観る事が本来は望ましいが、夢中になって一気観してしまった。

リヴ・ウルマンの演技は『叫びとささやき』で初めて観た時から凄いと思っていたが、今作は彼女の為に書いたような脚本だ。
1エピソードにつき、殆どがワンカットの長回しのシーンでとにかく台詞の量が半端ない。
『秋のソナタ』を彷彿とする、それ以上に濃厚で明け透けな夫婦2人の会話劇に愕然とさせられる。
又、実在する夫婦のドキュメンタリーかと錯覚してしまうほど、リアリティに溢れている。
ベルイマンは舞台が出身だけあり、簡素な舞台セットで演劇を観ているようでもあった。

第1部『無邪気さとパニック』
第2部『じゅうたんの下を掃除する
方法』
第3部『ポーラ』
第4部 『涙の谷』
第5部『無知な者たち』
第6部『夜中のサマーハウスで』
chi24

chi24の感想・評価

-
セックスを取り引きする夫婦生活…大変困る
この2人は、孤独を受け入れて人と関わっていく…じゃ足りないと考えた感。気まぐれとユーモアで挑むょ
MegmiTanak

MegmiTanakの感想・評価

3.7
リヨン ・リュミエール映画祭にて。

一度でも結婚したことのある人には必ず分かるはず、夫婦という名の一生交わらない他人感。実際は崩壊しているにもかかわらず、それを他人の前ではもちろん、自分たち自身でも取り繕う妙な共犯感。解決できない大きな溝が浮き彫りになったときの絶望感。
夫婦なんてこんなもん。幸せいっぱいな結婚の風景なんて、幻想や理想に過ぎないのです。

それでも私が結婚を「悪いものではない」と断言したいのは、ふたりが築いてきた「絆」は本物で、心から愛おしいものだから。何物にも代えがたい。このことをベルイマンはこの映画のラストで改めて気付かせてくれた。
茶一郎

茶一郎の感想・評価

4.4
 交通渋滞を多発させ、デンマークの離婚率を増加させたという伝説の連続テレビドラマ。6つのエピソードによって構成される本作『ある結婚の風景』は、巨匠イングマール・ベイルマン監督による5時間弱の「夫婦喧嘩・小言耐久レース」です。

 「ビフォア三部作」、『ブルーバレンタイン』と並んでカップルでは絶対に観てはいけない作品でしょうか。
 冒頭の幸せそうに見える主人公夫婦の華々しいインタビューから一変、「ちょっと他所でやってくれますかね?」な他人の家で繰り広げられる夫婦喧嘩、そして残りの4時間はひたすらに夫婦の小言合戦・喧嘩風景を見せるという、ベルイマン後期における「日常という地獄」特に「家族の愛憎劇」を凝縮させたような地獄の一本です。

 この『ある結婚の風景』がとにかく異常なのは、基本的に1エピソードを1シチュエーションの会話で押し切るという「会話劇」を極めたようなその構成に尽きます。元々は演劇出身のベルイマンの自信がそうさせたのか、余りにもセット然とした舞台の反面、リアル過ぎる小言・喧嘩会話劇でずっと見せ切るなんて、常識のある作り手のする事とは思えない。にも関わらず、しっかりと面白いのがベルイマンの凄味なのですが。

 そもそも結婚に「愛」は必要あるのか。絨毯の下に隠していた問題事が、その表面に顔を出した瞬間に崩壊してしまう「結婚」という脆いシステム。
 地獄の「結婚あるある」を5時間ずっと見せられながらも、最後にはしっかりと人生の不確かさ・混沌と不安を肯定し、最終的にはその不確かな「愛」そのものを讃える。『ファニーとアレクサンデル』も同様ですが、最後には家族における曖昧な「愛」をしっかりと可視化し、その存在を少しでも証明してハッピーエンドとして締める姿勢は、地獄の長尺を見てくれた我々観客へのプレゼントのようで、そのベルイマンの策略に見事にハマった私は「この5時間耐えて良かったな」と思ってしまうのです。
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