囚人13号

素晴らしき哉、人生!の囚人13号のレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.8
キャプラの理想主義というか人間の良さだけを追い求め肯定しまくった、とにかく人間を信じ続けた純真さが全部出てる。ロバート・リスキンと別れてもこんな素晴らしい映画を撮ってるじゃないか。とにかく完璧な伏線回収。

終盤、天使の登場を挟んで主人公の感情が絶望から歓喜へと変貌する過程が見事。特殊効果の大雪が効果的で、圧迫するように画面を覆っていたかと思えば最後には祝福に変わり、現実世界に帰ってきた瞬間再度降り始めるショットは鳥肌モノ。
『クリスマス・キャロル』のスクルージは人知を超えた体験を経て自分の行いを悔い、まだやり直せると悟るが、本作のジェームズ・スチュワートはその体験で今までの自分の選択は間違っていなかったと知る。ラストの大団円は何度見ても泣くよな…。



クリスマス映画

・『マッチ売りの少女』(1928年)
・『極楽珍商売』(1929年)
・『若草物語』(1933年)
・『クリスマス・キャロル』(多数、一番は1951年)
・『街角桃色の店』(1940年)
・『サンタクロース殺人事件』(1941年)
・『晩餐に来た男』(1942年)
・『モーガンズ・クリークの奇跡』(1943年)
・『若草の頃』(1944年)
・『ブルックリン横丁』(1945年)
・『気まぐれ天使』(1947年)
・『三十四丁目の奇跡』(1947年)
・『三人の名付親』(1948年)
・『腰抜けペテン師』(1951年)
囚人13号

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