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素晴らしき哉、人生!のtomoのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.5
コッテコテだし、さすがに古いし、意外と長いし、何度も見たことあるしで、見ようと思うまではちょっと気合がいるんだけど、やっぱり何度見ても映画っていいなという気持ちになるし、こういうド直球の人生讃歌があってこその映画だとしみじみする。
自分の本当にしたいことや夢を持ちつつもそれを押し込めて日々の仕事に忙殺されている人は星の数ほどいるが、ジョージの場合はそれが全て大切な人や苦しんでいる人のため。だからこそ、そんな彼に寄り添ってくれる人がたくさんいるし、彼のおかげで幸せになった人たちが彼を助けて幸せにしてくれるのである。
結局映画の最後まで、広い世界を旅するという彼の夢が叶うシーンはない。エンドロールで遅ればせながらの新婚旅行の様子などという形で夢を叶えさせることもできただろうが、恐らく敢えてそうしていない。世界旅行の夢が叶おうが叶うまいがジョージもその家族も周囲の人たちも幸せなのであり、このお話はそれで十分なのだ。
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