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素晴らしき哉、人生!の福福吉吉のレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
ジョージ・ベイリーは幼いころから夢があったが、父の急逝に伴い、夢を諦めて父の住宅金融会社を引き継いだ。ジョージの良心的な経営により多くの人々が住宅を安価で得ることができるようになった。しかし、ある日、叔父のビリーが会社の資金を失くしてしまい、会社が倒産の危機に陥る。ジョージは絶望して自殺しようとするが、そこに天使のクラレンスが現れる。

◆感想◆
常にみんなのために生きてきたジョージの生き様とそのジョージの絶望を解きほぐすために天使クラレンスが現れるファンタジーなストーリーが融合した作品となっており、人としてどうあるべきかを実感できました。

主人公のジョージ・ベイリー(ジェームズ・スチュワート)は自分の夢を叶えようとする度に困難が立ちはだかり、夢を諦めて他者のために尽くす人物として描かれており、周囲から信頼される好人物でした。作品前半は彼の半生を描いており、彼の人柄がしっかり伝わってきました。

しかし、叔父のビリーの失敗により会社が危機に陥り、ジョージが絶望します。このジョージの絶望感がとてつもなくて、敵対していたヘンリー・ポッター(ライオネル・バリモア)にまで金を無心する姿は観ていて本当に辛かった。

天使クラレンスがジョージのもとに現れてからの展開は破天荒ながらもジョージが如何に他者のために尽くしてきたか分かるようになっていて、ラストへしっかりと繋がっていきました。

とても温かい気持ちになりました。古くても良いものはやはり良いですね。

鑑賞日:2024年1月28日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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