周囲の為に動き続けてきた善良な男が、不運から事業が窮地に追い込まれ自殺を決意する。そこに現れた二級天使が「生まれてこなければよかった」という男にもし彼が生まれていなかったらというイフの世界を見せる。
1946年のアメリカ映画の不朽の名作。
この映画のいいところは天使が奇跡を起こすのではないというところにあると思う。確かにいい話である。
勤勉さと実直さを美徳とする古き良きアメリカ。アメリカでは今もクリスマスに必ずテレビでやるらしいが、今のアメリカ人はこの映画を見て後ろめたさを感じて気まずくなったりしないのだろうか。今の世では下手をすれば悪徳銀行家ポッターが利益を追求する良き経営者と思われたりしてしまうのではないか。そんなことを見てて思った。