りほこ

素晴らしき哉、人生!のりほこのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.1
アメリカ映画の良心と言われるフランクキャプラ監督、ジェームズスチュアート主演のこの作品。

"僕の将来はやりたい事でいっぱいなんだ!"
自分の夢を犠牲にして"お人よし"と言われながらも貧困層を救う主人公。
クリスマスの日、絶望した彼の前に現れたのが、翼を持てない2級天使。
"君のいない世界を見せてあげるよ。"
自分1人がいないことが、多くの人の人生を変えてしまうことに気づく。
"友を持つものは救われる"
自分が夢見たことを諦めざる終えなかったとしても、今持つ幸せを噛みしめる大切さを教えてくれる。そして、自分にしか生きられない人生を歩む事。
心が強く優しくなれる映画です。

キリスト教的思考だけど、"隣人"がわかりやすく具現化されたこの作品。「天使のくれた時間」にも繋がる、米映画らしい道徳的ハッピーエンドな構成とストーリー。
白黒の中に見える目の煌めきと葉の白さが、古き良き昔を強調しているように感じて好きだなぁ。
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