バナンザ

素晴らしき哉、人生!のバナンザのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
3.0
フランクキャプラ監督の代表作。

仕事でのトラブルから自殺を考えるジョージ・ヘンリー(ジェームズ・スチュワート)が天使の計らいにより自らの影響力を自覚し、築き上げていた人間関係における温かさ信頼希望が表現される。

舞台は20世紀前半で、世界恐慌といった経済状況や車・道路から見られる環境状況が全く異なっていることが感じられ、黒人家政婦を家で雇っている点から現在まで続く歴史的背景の一部であることを認識させてくれる。

その作品は、自分が行わなかった後悔に向き合い自分に戒めるのではなく、自分が行ってきた一つ一つが多くの人の人生において意味のあるものであることを示し、後悔の反対概念といえる、すべき事をした自分への賛美として受け取る事ができる。

“1人の人生は大勢の人生に影響を与えている。1人いないだけで世界は一変する”
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