ShigeakiMiyano

ザ・フォッグのShigeakiMiyanoのレビュー・感想・評価

ザ・フォッグ(2005年製作の映画)
3.0
言わずと知れた80年に公開された名作
J•カーペンター監督の「ザ•フォッグ」の
リメイク作品です
基本のプロットはカーペンター版を
しっかり踏襲しています、CGなども
半世紀を経て進化しているので派手な
演出で観客を驚かせようとしています
「スティグマータ 聖痕」って傑作を
撮っている監督さんだったので多少は
期待していたのですが… 普通のホラー
の域を越えられませんでしたねぇ
いかにカーペンター版が秀逸だったのかを
痛感させられますね

まるで稲川淳二さんが語る怪談話のように
ゾワゾワと鳥肌が立つような怖さが
今作品では希薄に思えました
意思を持っているかのように襲って来る
「霧」の禍々しさは旧作に比べて格段に
アップしているし被害者の最後もより
派手でバリエーションに富んでいるのに
旧作の方が数倍背筋に寒いものが走ります
その要因はなんだろう?  って考えると
音楽が大きな役割を果たしていることに
気付かされます
メガホンとる作品の音楽を自ら手がける
事で有名なカーペンター監督ですが
旧作ももちろん彼のものです
これが効果的に恐怖を煽っていたけど
相乗効果をもたらす音楽が今作品では
ほとんど印象に残っていませんよ

まぁ、寝苦しい夜にサクッと観るには
お手頃って感じの作品です。
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