あつぼう

ザ・フォッグのあつぼうのレビュー・感想・評価

ザ・フォッグ(2005年製作の映画)
2.0
鬼才ジョン・カーペンター監督が80年に製作した同名ホラーを、【スティグマータ/聖痕】のルパート・ウェインライト監督でリメイクしたのが本作です。
はっきり言ってリメイクした理由がこの映画を観る限り理解出来なかった。オリジナルはカーペンター監督にしては地味な内容やったけど、それでも怖さが伝わってきた良き映画でした。それにくらべこのリメイク版は全然怖さが伝わってこないんです。途中で眠気まで襲ってくるホラーって珍しいです。白い霧が眠気を誘って何度も落ちそうになりました。

100年前の恨みを晴らすためにアントニオ・ベイを襲うのですが、その恨みを抱く過程をもっと詳しく描いた方がよかったのかも。大切なシーンやから一応説明映像はあるけどもっともっと強調してたら少しはマシな映画になったはず。まぁ~怨霊たちが襲うのは自分達を騙した奴らの子孫達やけど、何も知らないこの子孫達にすればメチャクチャ迷惑な話ですよね(笑)。理由も分からず殺されていく人も多々いてるし、理由が分かったところで理不尽すぎますよね。
この映画は霧がポイントなんやけど、その霧もいかされてなくただの煙幕って感じでした。タイトルからして霧の映画やのに、もっと丁重に作ってほしかったです。それと怨霊達の恨みって軽いもんやなって思わせるラストも最悪でした。

なんでもかんでもリメイクしたらええってもんやないって映画でした。
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