FREDDY

リアル鬼ごっこ3のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

リアル鬼ごっこ3(2012年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

山田悠介による同名小説を安里麻里監督が新たに実写映画化したサバイバル・ホラー『リアル鬼ごっこ』シリーズの第3作である本作は、友人のコダマとともに屋上で授業をサボっていたところ突然始まった国営放送"王様のじかん"で、これからの3日間、ターゲットである血液型がB型の人物は鬼に捕まったら抹殺されるというと残酷なゲーム"リアル鬼ごっこ"の開催が宣言されたことで期間中校内に閉じ込めら外部との連絡も遮断されてしまった、とある事情を抱え所属していた陸上部をドロップアウトしたスグルや、陸上部を辞めたライバルのスグルと険悪な関係となっていたオンジ、いじめに遭っていた女子生徒のリノ、そしてスグルを救うべく単身校内に乗り込んだコダマらが、次から次へと鬼によってB型の生徒やB型の生徒の手助けをした者たちが問答無用に命を奪われていく中、それぞれに抱えたものと対峙しながらも生き残りをかけて鬼からの逃走に奔走していく様が描かれた作品となっているのだが、前2作とは異なりパラレルワールドやレジスタンスといった余計なものが省かれているので何も考えずに視聴が出来ましたし、学校を舞台に展開されるB型をターゲットとした新たなリアル鬼ごっこの様子がそれぞれに悩みを抱えた登場人物らによる青春ドラマや心情を映し出しながら描かれているので、単純に登場人物らに目を向けさせられましたし、校内ばかりではなく最終的には校内よりも厳しいルール下でゲームが開催されている町を舞台に物語が展開される点も面白いとは思わされました。ただ、やはり原作とは全く異なるものとなっているので名前ばかりの別物としか言いようがないですし、今回の殺害方法のチープさがまた物足りなさを煽ってくる。前2作よりも見応えはあるんですけどね。キャスト目的の視聴くらいしか需要はないかと。
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