木村優希

セロ彈きのゴーシュの木村優希のレビュー・感想・評価

セロ彈きのゴーシュ(1982年製作の映画)
4.0
「おれは怒ったんじゃなかったんだ。」


ずっと気になっていたんですがなかなか観る機会がなく、今回映画館での朗読公演との同時上映で初めて観ることができました。

冒頭から引き込まれ、ずんずん音楽に埋もれていく感覚。
原作は知っていましたが、アニメになったことで自分の想像から更に奥行きが出た感じ。宮沢賢治の作品とアニメーションの相性の良さもあったと思います。

色使いや背景、キャラクターの造形、柔らかな形の中にある芯の強さのようなものを感じながら、結末を知っているのに観終わった後は深く考えさせられる作品でした。

「映画館での朗読との同時上映」というのも良かった。
作品の長さが丁度よかったからできることだなあと思いました。
こちらの企画はポランの会さん (https://polan1010.com/) が定期的に行っている活動のひとつということで、シネマチュプキでの鑑賞になりました。
とても素晴らしい企画で、タイミングよく鑑賞できてよかったです。
木村優希

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