アノ

最後の命令のアノのレビュー・感想・評価

最後の命令(1928年製作の映画)
4.1
映画の映画。妄執に囚われた男の映画。
やはりサイレント期のスタンバーグは一級。ショットのキレと役者の荒々しさがたまらん。
エミール・ヤニングスを襲撃する民衆を率いるイブリン・プレントが物凄い勇ましさで見惚れる。処刑寸前にヤニングスを罵倒し唾を吐きかける迫力!演技なのが惜しいくらいだ。
ラストの狂ったエミール・ヤニングスと負けじと見つめるウィリアム・パウエルの切り返しは泣かせる。末期の一筋の涙の美しさ。決して立派な人間ではなかったけどその生き様に誰もが敬意を表してしまうという…。
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