和製ケイパー・コメディ。ぶっちゃけ、ルパン三世みたいなもんですわ。
ストーリー的な経年劣化も考慮に入れて、期待の6掛けぐらいで臨めば、結構楽しめる。洒脱とはいかないまでも、軽妙。
役者もみんなバイタリティーあって弾けてるし、慣れるまではコテコテした早口が聞き取りづらいけど、テンポが良いから見ていて気持ちいい。
特に、スターは裕次郎ではなく錠、小百合じゃなくてルリ子、という人にオススメ。武智豊子や左卜全など往年コメディアンたちも存在感と味わいで笑わせてくれる。
脚本が池田一朗ってことは、後の隆慶一郎。「嘘つけ、お前がセンチになるぐらいだったら、ゴジラが涙こぼすわ」って(笑)。
あと、錠が乗ってる小っこい車(メッサーシュミット)がここまでフィーチャーされるのは、この映画と『未来世紀ブラジル』ぐらいかも。