beachboss114さんの映画レビュー・感想・評価

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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

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Netflixの『ヴォルーズ』で見かけた唇半開きのお姉ちゃんが気に入ったもんで鑑賞。

カンヌのパルムドールだし、アマプラ無料ってんで安心して予備知識なしで見てみたら、どエライ目に遭いましたわ。

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大日本殺し屋伝(1965年製作の映画)

3.0

もはや、資料映像。往年の名コメディアンたちをアルバムで見て懐かしむためだけの。でも、それでいいんだよ、笑いの劣化や賞味期限切れを理由に責めるのは無粋。

役者任せな台本の手抜きは責めてもいいが、何を書
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サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)

5.0

食指が動かない地味なオッサン俳優陣で贈る、見ておかないと損する味な映画。

地上と地下、北から南、南から北への導線の交差という、NYの街の特性を活かしきった構成。サスペンスとしての本筋の面白さや落語み
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ウォンテッド(2008年製作の映画)

5.0

のっけからバカ。芸術の域に達したバカ。あーん、もう、バカバカバーカ。

公開時に見たはずなんだけど、ほとんど覚えてなかったので、この際だからと、吹替史に残る傑作との誉れ高いDAIGOのバージョンで。サ
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怪人現る(1928年製作の映画)

5.0

何これ、めちゃくちゃおもろいやん。特集上映なんてやってたんだ、全く知らんかった。しかも、終わってるし。

で、YouTubeで拾いました。日本語字幕なしだけど、この程度ならTOEIC最高595点の私で
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

4.0

この脚本家のことを神格化してさえいなければ、十分に楽しめる。私はそこそこ楽しめた。

最後のテレビ黄金時代を体験した者としては、「何だか懐かしいもの見せられちゃったなぁ」って印象。風呂上がりに見終わっ
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.0

ルビッチやワイルダー、チャップリンやルノワールへのオマージュ、レトロなファッションと色彩など、映画好きが肩の力を抜いて楽しみながら作ったのが伝わってくる小洒落た佳作。

コメディとしては生ぬるいし、本
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ゴッドファーザー 1901-1959 特別完全版(1981年製作の映画)

4.0

これ、かなり昔、パート3が製作される前(そもそも製作されるかどうかも定かではなくて、スタローンが出るとか噂されてた頃)、パート1と2を時系列に並べかえて「ゴッドファーザー・サガ」ってタイトルで、テレビ>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

5.0

てっきりジュディ・デンチかと思ってたらアネット・ベニングだったでござる。

ストーリーは何を今更な王道スポ根。どストレートに胸アツで泣かされるんだけど、それ以上に、おばちゃん二人の晒け出しっぷりに圧倒
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

5.0

何か違う。けど、しっかり盛り上がったから良しとするか。

知ってか知らずか、今回は思いっきり中村主水や越後のちりめん問屋に寄せてきた。ならず者たちの村人イジメとか、まんま、どこぞの宿場町。終始どことな
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イコライザー2(2018年製作の映画)

5.0

前作同様、既視感ある定番の設定だが、段違いに洗練された続編。ここまでくれば、出来より好き嫌いだけで評価しても許される。

さすがに前回あれだけ散らかしたせいでホームセンターはクビになったか、今回はUb
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イコライザー(2014年製作の映画)

5.0

ホームセンター仕置人。なるほど、クライマックスから逆算してのその勤務か。

ホッパーの絵画「ナイトホークス」を意識したダイナーでの文学談義といい、過不足ない格闘シーンといい、実に折り目正しい処刑屋もの
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はりぼて(2020年製作の映画)

5.0

編集に高度な喜劇的センスが感じられる「無責任ドミノ」。

不正議員が悪いのはもちろん、そんなヤツらに投票し続ける住民もクソ。住んでる地域の民度の問題。さもしくて、いやしくて、いじましい。

そもそも、
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現地(にいない)特派員(2016年製作の映画)

4.0

前半クソ笑ろたものの、後半の失速と力技で若干の減点。

とはいえ、円く収めたし、「カサブランカ」なエンディングも後味さわやかで良い感じ。

全方位に忖度のない尖った笑いはリッキー・ジャーヴェイスならで
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ヴォルーズ(2023年製作の映画)

5.0

若いのから大御所まで、お気に入りおフランス女優のフルコースに惹かれて何となく見始めたら、緩急自在な冒頭から一気に引き込まれた。

洒落っ気たっぷりのコミカルな怪盗アクションで、70年代シネマの刹那的な
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

5.0

喜べ、昭和のオッサンどもよ、ひっさびさのごちそうだ。一言で言えば「どランボー」。

原始的衝動だけで作られたような映画。よく言えば純粋活劇。もう、清っ々しいくらいメッセージがない。その分、下手な言い訳
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オールド・ダッド(2023年製作の映画)

3.0

スタンダップ・コメディをそのまま映画に移し替えただけの「オッサンあるある」。

ポリコレにがんじがらめにされ、日に日に生きづらく息苦しくなっていく世界に対するX世代の魂の叫び。要は、愚痴。言いたいこと
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ルパン三世(2014年製作の映画)

3.0

トホホなスピンオフから逆算で鑑賞。毒を食らわば皿まで。オシッコ飲んだらウンコまで。さんざん悪評を聞かされていただけに、別の意味で期待度マックスで参戦。

そしたら、言うほど悪くはなかった小栗ルパン。む
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次元大介(2023年製作の映画)

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いろんな意味で「よせばいいのに」って映画。「ごっこ」する阿呆に見る阿呆。生まれる前から、そこここで餌食にされることを運命づけられた悲劇の作品。

冒頭の山梨ハイジ村の決闘から、観客の心をタコづかみ。ヌ
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

5.0

ウィット、洒落っ気、センス、チームプレイ。本来、『スパイ大作戦(ミッション・インポッシブル)』はこうあるべき。

そこはやはり、映画の本質を細胞レベルで「分かっている」ガイ・リッチーの職人技が光る。
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

5.0

テキトーなグラフィティ(落書き)がいつの間にかマスターピースへと織り上がっていく様子が見どころでありサプライズでもある。

テイストは、しつこくない三谷幸喜。これ見よがしじゃなく、作り手がドヤ顔してな
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ディーバ(1981年製作の映画)

5.0

独り善がりに陥らない作家性が魅力。雰囲気やファッションや感性だけに終始する、鼻持ちならないアート映画とは一線を画している。

劇場公開時は中3だったが、ルーカスやスピルバーグ系のハリウッド商業主義映画
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

5.0

ちょっとした「?」を重ねながら引っ張っていく語り口がお見事で、小出し小出しに明かされていく「!」が心地いい。

そして、何を演らせてもカッコいいブランシェット姐さん(いや、今回はブランシェット母ちゃん
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ストリートギャング セサミストリートにたどり着くまで(2021年製作の映画)

5.0

超有名「子ども番組」が生まれる背景にあった当時の社会情勢やクリエイターたちの問題意識。それらがモノづくりに注ぐ情熱と一体になって、番組名へと集約されていく。あのタイトルにそこまで深い意味があったとは。>>続きを読む

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(2023年製作の映画)

3.0

魔法使いが出てくる辺りまでは笑えたが、残り1時間45分ぐらいのダラダラが残念。

とはいえ、大して腹も立てずに何となく最後まで見ていられたのは、いろんな意味での美女を揃えていたおかげか。楽しそうな真矢
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

5.0

ロードムービーでノスタルジー系で疑似親子モノという、個人的好みが三拍子揃っていることもあって、お気に入りの一本。

小生意気で弁の立つ子役ってどことなく可笑しくて、大の大人がやり込められる様が痛快だか
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Gメン(2023年製作の映画)

4.0

冒頭5分の暑苦しいベタっぷりに閉口したものの、慣れれば入り込んでしまって、前半、ところどころ爆笑の名場面あり。特にお気に入りは、学校の屋上から飛来するシーンと「警察の電話番号知ってるよ」。吉岡里帆のキ>>続きを読む

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

5.0

素人の分際でおこがましいことこの上ないのですが、史上最強のコメディと言っていいんじゃないでしょうか。

随所に巧みに仕掛けられた小ネタや伏線の数々は、見返すたびに新たな発見があるほどの密度とハイセンス
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

5.0

小学5年生の娘の夏休みの宿題が「SDGsのレポート」で、しかも担当がよりによって16番「平和と公正をすべての人に」だったもんで、いちいち説明めんどくさいから、この映画を見せといた。紛争、難民、子どもの>>続きを読む

元祖 電エース(2005年製作の映画)

4.0

笑いとは、つまるところ「意表」と「キレ味」。

ベタであろうがC級であろうが、ウケようがスベろうが気にせず、めげず、思い付いたら次から次へと技を繰り出して、テンポよく切り上げれば、そこそこ笑えることを
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0093 女王陛下の草刈正雄(2007年製作の映画)

4.0

とりあえず、タイトルだけで元は取れた。逆に言えば、タイトル以上の笑いを求めてはいけない。

ハラワタ煮えくり返るぐらいベタが過ぎるんだけど、たまに根負けして笑ってしまうのが悔しい。

「雨だれ石を穿つ
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バービー(2023年製作の映画)

3.0

おバカ映画を期待してたのに、途中からダラダラ辛気くさいだけのお説教映画に
なったでござる。言いたいことは分かるけど、何もわざわざ、このフォーマットでやらなくても。

堅物の学級委員長が、クラスの人気者
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

5.0

今どき流行りの「量子コンピューター」と「世界の名所で大騒ぎ」。陸海空、雪、砂、市街地、一通りブッ込んでセオリー踏襲。

一見、説明不足に思えるが、整合性は取れていて、細部にまで目配せがきいている脚本。
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

「サイキック」以外の予備知識をシャットアウトして臨んだら、結構楽しめた。

劇伴なし、こけ脅しなしのショック演出がジワジワ背筋にくる。

でもこれ、50代以上は元ネタちょんバレだろう。オマージュとかイ
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しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

3.0

3DCGのクレしんは確かに新鮮。でも、そんなの求めてない。

アクション・シーンも凝ってて迫力。でも、そんなの求めてない。

バカ度が足りない。つーか、ない。そこ一番求めてたとこ。

饒舌なラストと過
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ガチンコ(2023年製作の映画)

4.0

冒頭のアバンタイトルで独特の「ノリ」が掴めなかったら、やめといた方がいい。個人的には大好きなユルさ。

一言で言えば「アラビアン・ウエスタン」。ウエスタンというよりは、ケイパーもののギャング映画なんだ
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