めちゃめちゃ難しいけどめちゃめちゃ面白い。
最初のお父さんが帰ってくるシーンから惹きつけられてラストまでずっと画面に釘付け。
今まで観たオゾン作品の中でも一番やりたい事をやってる感じがしたし、こういうやり方があったかと一つ一つの演出や描写に関心させられた。
ストーリーは一匹のねずみが家に来たことで家族が狂っていくというヤバいストーリーなのですが、冷静になってみると本当は家族ってこんなもんじゃないか？ってなって怖いです(笑)
意味分からないと思いますがこれ以上言うとネタバレになるのでとにかく映画を観てほしいです。
で何が難しいかってストーリーを追うこと自体は全然大丈夫ですが、全編本当にどのシーンが現実でどのシーンが仮想なのか分からず、その謎がラスト絶頂になって終わるので監督の意図や作品の本質を理解するには絶対に一回じゃ無理(笑)
どれだけ優れた考察者でもこの映画の考察はかなり難しいと思う。
でもそんな分からないところもこの映画の魅力だと思いますし、フランソワ・オゾン監督好きは必見の一本だと思います。
