【第4回アカデミー賞 主演女優賞他全4部門ノミネート】
スタンバーグ監督✕ディートリッヒ主演のうちの初期作で、ハリウッドに来てからは初めての作品。
とにかくディートリッヒのにじみ出る色気と艶めかしさがヤバい。正直ストーリー自体に目新しさはない。典型的なメロドラマなんだけど、モロッコという異国情緒あふれる舞台とディートリッヒの魅力で頭一つ抜けた作品になっている。
スタンバーグも監督としてなかなか腕があるなと思わせられるが、やはりマレーネ・ディートリッヒという女優を最大限魅力的にみせるのに長けていたんだと思う。
有名なラスト、女が男に着いていくという今だと時代遅れな終わり方のようにも思えるが、むしろ女が未知の世界に足を踏み出したようでもある。まるで夢の中に迷い込んだような不思議な感覚になるラストだった。
