このレビューはネタバレを含みます
マフィアの中のケーサツとケーサツの中のマフィア。対局の立場にある似たもの同士。こっちがバレそうになるとあっちでもバレそうになり、こっちで誰かが死ぬと向こうの誰かが死ぬ。てな具合に二人の境遇がそれぞれのシチュエーションの中で合わせ鏡のようにシンクロ、連鎖しながらその都度変化していく。署長の転落死からのモノクロ回想の場面は涙なしには見れない😢でも、欲を言えばこのお互いの特殊な立場をもうちょい上手いこと活かして、もっと虚実入り交じったどうしようもない人間模様みたいなんが観たかったなあ、っていうのが正直な感想。目の付け所がいいだけにそこがちょっと残念。あ、でも最初のなんてことないカットを最後に差し込むことで、同じ場面にまったく別の意味合いを持たせるあのラストは見事！と思った
