asa

わたし出すわのasaのネタバレレビュー・内容・結末

わたし出すわ(2009年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

お金には力がある。
摩耶は自分に『影響や夢を与えた言葉』をくれた人達に、同じように『お金』という力を与えたんだろうな。
摩耶が彼等から貰った言葉がその後の彼女を幸せにしたか不幸にしたかは関係なく、彼女に『言葉』で分岐点を、キッカケを与えた人達に、今度は彼女が『お金』で分岐点を、キッカケを与えた。
夢を叶えるために。
それがその後の彼等を幸せにするか不幸にするかに関係なく。

ほのぼのしてるんだか、ギスギスしてるんだか、優しいんだか、やさしくないんだか…。
唯一、トオルさん演じる溝口だけが異質で、それでいて現実のような気がした。辛く厳しく力強いリアルな世界。
鑑賞後、もしかしたら彼はこの映画の中で『金』というものを具体化した象徴だったのかもしれないと思った。

ラスト、摩耶と母親はそんな溝口と別れ病院を去っていく。「ありがとう、マヤ」の言葉と共に。
摩耶はその言葉にまた新しい何かを与えられ、歩いていくんだろう。まぁ、そのバックが青空というところがまたファンタジーを感じさせるのだけれども。
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