ヨウ

ショート・カッツのヨウのレビュー・感想・評価

ショート・カッツ(1993年製作の映画)
4.1
『マグノリア』の方が圧倒的に好きだけど、原点となった今作もやはり良き!
というか群像劇ってマジでハズレないよなぁ。
全く見えない関係性が数珠繋ぎになっていくありさま、堪らなく数奇なり。
人間の脈絡のなさとは誰にも分からんものよ。
作中一貫して感じられる不穏の断片。それが齎すものとは一体…?
今か今かと迫り来る審判の時。はっきりとした答えは示されないってのが一番のミソであり現実の有体を暗喩してるんだろうな。救いがある者、変わらない者、いずれにせよ世界は動いてゆく。そんなメッセージ?
キャラクターの魅力は正直そんなでもなくてやはりマグノリアに軍配が上がるが、それとは違う面白さがあるんだよな。まあこれも個人差ってことか。
なっっがいけど繰り返し観たくなる、クセになる。ロバートアルトマンが生み出した凄い大作ですね。
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