ショート・カッツの作品情報・感想・評価

「ショート・カッツ」に投稿された感想・評価

yadakor

yadakorの感想・評価

2.0
ナッシュビルとかマグノリア見たときも思ったが、これだけの人数が並行して登場するのは異人種にとってはきついものがある(名前覚えられないとか)
つーかこれ系の群像劇の嫌いなところは、死ぬほどテンポが悪いこと 並列で扱う以上しょうがないけど、かなり集中して見てるつもりでもこれなんの映画なんだろうってなる
3時間越えの群像劇だけど、最後までダラダラ見れた。ラストのオチは、マグノリアを先に見てなければ衝撃的だったんだろうなー。マグノリアの元ネタ、コレだったんだ。
レイモンド・カーヴァーの短編小説をもとにロバート・アルトマン監督が、アメリカの住宅地に住む9組の家族・友人総勢22人の登場人物の日常を同時進行に描いた群像劇。

ワンシーン数十秒~数分で次々と場面が切り替わるせわしない展開に誰が誰だか分からないまま進むが、しばらく見続けるうちに「この人のこの人がお隣さんなんだ」「ここ同士が友人で、あの人があの人の旦那で」「こことここが不倫してるんだ」と分かってくる。登場人物が意外に身近な関わりを持っていたり、愛があったり裏切ったり、死に関わったり傍観したりと人生に起こる日常のあらゆる状況を客観的に眺めてる気分になる。

人生の経験を積むことで劇中の誰かに感情移入したりまたは嫌悪感を抱いたりと見るたびに違う感想になる。何年かおきにふと急に見たくなる作品。

個人的にはレストランで働く女性とアル中の旦那の夫婦が、緊張と倦怠感が入り交じった生活の様子がなんだかとてもリアルに感じられ心に残った。

作中から感じる死の臭いや性の差し込み方から、古谷実作品や「マグノリア」、ドラマ「ツインピークス」などを連想した。
shatoshan

shatoshanの感想・評価

4.3
思ったよりマグノリアだったが、こっちのが各キャラクターの諦念的な仕様の無さが前面に出ていて好きだ。特にトムウェイツがハマり役すぎる

アニーロス、動いてるの初めて見たけどババア過ぎて歌聴いてもわからないのちょっと悲しい。アニタとのエピソードとか挟まれると尚更……
あと字幕のなっち語頻度が高い
ジュリアン・ムーアの下半身丸出し!
凄い群像劇… 長いけど、良くまとまってます。短編小説をまとめたっていうから見事。不明な点は色々あるが、今観ると豪華なキャスティング。フランシス・マクドーマンドが女盛りなのも凄い。飽きずに観れます、、
MICKKICHI

MICKKICHIの感想・評価

3.6
レイモンド・カーヴァーの短編を数編、1本の脚本に纏めたアルトマン監督の手腕?が凄い。
ロスアンゼルスの人間模様を群像劇で描く。
原作を先に読んだ方がドラマに入りやすいと思う。
やまう

やまうの感想・評価

4.3
「マグノリア」の姉妹作品なだけあって設定やらキャスティングやらもろ好みだがよりシニカルでダウナー系。

ロス市警の白バイ野郎制服格好いいな。
ウサミ

ウサミの感想・評価

3.9
めちゃくちゃ多くのメイン人物が出てくる群像劇で、3時間の長尺ながら、退屈したり頭がパンクすることなく観れた。

ロスに住む人々の何気ない姿を淡々と綴っていて、登場人物たちが少しずつ関わり合っているのが面白い。

登場人物たちはみな、極度にエゴイストで、みな自分の物差しで動いている。
人のことなんか無関心で、自分以外のことになんか目も向かない。それでいて、その心はあまりにも移ろいやすい。

そんな彼らを俯瞰で観るという映像体験が凄く楽しくて、そしてそこに感情移入してしまう自分がいるほど、リアルだった。

互いに無関心で、自分勝手で、移ろいやすい人々の孤独な姿は、自分が生きる世界の寂しさを感じさせられたが、同時にこんなものだと割り切った上で、どこかに幸せを見つけられるのかも。

このレビューはネタバレを含みます

一つの死体に思いを馳せれる人間が
一人の不運の死を小さいことだと蔑ろにする。

一人の重み 一人の軽さ

不確かで移ろいゆく人の心。
自分すら本心が分からないのだから
他人に分かるはずもない。

自分だけが知ってる真実と他人が見る真実。

殺虫剤で封切りされた日常の不協和音。

あらゆる行いをコメディーとして昇華している本作ですが
その中には紛れも無く悲劇が存在していて
その事実を無視してこれもまた日常だと
笑って言えてしまう私達って
ある意味図太いというか自分勝手と言うか
薄情と言うか無関心と言うか・・・

本作に出てくるあらゆるキャラクターと同様に
また罪深き存在なんだよなと思わざるを得ない。
それがなんとも皮肉だよな。

奇妙だったり歪なリアルを描いた作品は興味深いけど
それでも不愉快な部分は不愉快だし
これがリアルなんだとまるごと受け入れてしまったら
それこそ終わりな気がしてならない。

キャストは豪華です♡

大胆な姿で怒るジュリアン・ムーア♡
毒々しい光を帯びた夜のヘリコプター。空からの殺虫剤スプレーは、人畜無害という話だったが、肉体という器に入り、生きることに囚われたもの達の身勝手さからは、泡が立つように、悲しみを伴うなんらかの反応が見られたようだ。人と人を結ぶ見えない細い線が、張り詰めて、切れそうに、不協和音を奏でている。その音楽に曲名をつけるならば、“日常”なのではなかろうか。
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